平安T

毎年、離島の長洲で催されるのが奇祭として知られている通称「饅頭祭り」。正式な名を「長洲太平清醮」(ちょんざうたいぺんちぇんちう)という。今年は5月17日(金)が祭りの最終日になる。
最終日の昼間には、飄色という子供を乗せた山車や麒麟、獅子、象、龍などが舞い、銅鑼や太鼓とともに島内を練り歩き、夜には沢山の饅頭をつけた巨大な饅頭塚(包山)によじ登り饅頭を取る競争が行われる。夜中の饅頭取り競争はテレビで生中継される。
この日いつもは静かな島が大賑わいの大混雑になる。中環のフェリーピアからすでに大混雑で島に行く船はピストン輸送、島の細い道は飄色を見学する人であふれかえる。プロカメラマン顔負けの望遠レンズをつけたカメラが沿道のベストスポットに陣取っている。
「平安」と赤い印の押された饅頭を買うために長蛇の列が出来、ポテトや魚旦(フィッシュボール)、アイスクリームなどの小食(スナック)にも人が群がる。饅頭や平安にあやかったグッズが沢山売り出され、これらを買って帰るのも楽しみのひとつだ。
祭りの日にしか買えないものもあるが、「平安店」のTシャツはいつでも購入可能(ただしいつも同じデザインのものがあるのかは分からないが)。ここにはTシャツ以外に手提げ袋やステッカーなど、洒落たデザインの小物がある。小さな店なので見落とさないように。


平安店
 香港長洲新興後街147號